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  腕時計の世界で複雑時計、そして特に高機能なものをグランド・コンプリケーションと呼んでその価値を表すことがあると思います。
 もちろん、というのも変な言い方なのですが、私には腕時計にお金をかける余裕もありませんのでいわゆる腕時計趣味を楽しむ資格はありません。
 ただ、普段使う腕時計には私なりにこだわりがあります。今回はそのこだわりポイントから見て、私が思う腕時計のあるべき姿を(あくまで私なりに)考えてみたいと思います。

 私が腕時計に求めているものは、デザインに関してはとにかくシンプルであること。1~12までの数字と三本の針、文字盤は白と黒、というのが好みです。日付表示も無い方がありがたいのです。というのも私がマメに日付を合わせるタイプではないからです。
 素材のことでいえばバンドは金属製でないこと。尾錠もプラスチックであるものが好みです。これは私がノートパソコンをよく使うので、金属製のベルトや尾錠だと時計がノートパソコンに当たってしまってガリガリいうからなのです。
 以上が私が腕時計を買う条件になってきます。

 デザインがシンプルであるということでいえば手軽なところで国内ブランドではカシオのスタンダードモデルやQ&Qが挙がるでしょうか。しかし残念ながらQ&Qは尾錠が金属製なのす。そういう意味でとりあえずの選択肢としてカシオのMQ-24という千円時計として有名なモデルが第一の候補となります。私は白い文字盤の文字が小さい方のモデルを実際に持っています。
 それではこのカシオ以外に選択肢がないのかといいますと……どうでしょうか、スウォッチなどはいかがでしょうか。スウォッチはカラフルなデザインのものが多いですが、中にはシンプルなデザインなものもあります。シーズン毎ににデザインの入れ替わりがあるので、その時に思うようなシンプルなものがなくても時期を待てばシンプルなデザインのものがラインナップされるタイミングがあります。スウォッチは尾錠もプラスチックなんです。これはなかなか私の好みであります。値段は6〜7千円程度しますのでカシオのものに比べるとグッとお高くなりますが、でも腕時計としてそう高いというわけでもありませんよね。
 私は「BLACK SUIT」というモデルの後期型のシリコンベルトをプラスチックベルトに付け替えて使っております。

 カシオ、スウォッチ共々どちらもすごく気に入っており、どちらがどうということもないのですが、やはりファッション性では若干スウォッチに軍配があがるかなー。という感じはします。時計自体の装着感もカシオの方はぴちゃっと手首に張り付くような感触がありますが、スウォッチの方は軽やかです。
 しかしよりシンプルであること。全体的な薄さ。秒針の細さがかっこいい!パソコンに手首が当たったときの尾錠部分のすっきり感などではカシオの方に軍配が上がるでしょうか。
 もう一点。買ってからはじめてわかったことですが、スウォッチの方は案外音がうるさいんです。そう神経質になるほどのことでもないのですが、時々カチカチと腕時計の音が聞こえてくることがあります。

 どっちもどっちといいますか、先ほども書いたようにどっちも大変気に入っているのですが、逆に一点、どちらの時計に関しても気に入らない点があります。それはリュウズ部分の突起です。突起というよりもリュウズ自体が要らないんじゃないかと私は思うのですがいかがでしょうか。
 このようなシンプルな時計を使っている人で日常的にこのリュウズを触る人っておられますか?多い人でも一週間に一度程度ではないでしょうか?私の場合リュウズを触ることなんて電池交換した後と海外旅行に行って時差を調整する時ぐらいです。
 もちろん時間を調整する仕組みは必要だと思うのですが、もう少し目立たない形にはできないものなのでしょうか。壁掛け時計のように時計の背面で調整するようにしてもいいと思うし、時計の横側でするにしてもメガネ用ドライバーみたいなやつで回すような感じにするなど、見た目をもう少しさりげないものにはできないものでしょうか。
 このリュウズさえなければMQ-24は複雑時計/グランド・コンプリケーションに対して、単純時計/グランド・シンプリフィケーションなモデルとして明快な主張のあるものになると私は思います。
 MQ-24のリュウズなしモデルが19000円とかでも私は欲しいですね。
 私が提案するグランド・シンプリフィケーションというコンセプト、いかがでしょうか?あまりにも欲しくなって思わずイラストにも起こしてみましたので是非ご覧いただければありがたいです。